飲食店の資金繰り
飲食業は設備投資にお金がかかりますので、初期投資は大きいですが、いったん開業すると、売上はカード決済でなければその都度入金、仕入は掛仕入になるので、日々の資金繰りとしては、恵まれています。
飲食業において、開業後の資金繰りを考える場合、やはり売上の予測を立てることが重要です。
お店のコンセプトや場所が決まったら、今度は売上の予測を立てて、客席の数や客単価、回転率から1日の売上を割り出し、曜日や稼働日数で月間売上高を算出し、そこから資金繰りを組み立てましょう。
売上予測のためには、実際に近隣店舗に足を運んでみたり、出店場所の通行量を観測したりする方法が簡単で、そんなにお金をかけずにできると思いますので、まずはできることから初めてどんどん予測数値をブラッシュアップしましょう。
収集したデータをもとに現実的な売上予測を立て、収支計画・投資計画を行い、計画的な店舗運営を行いましょう。
当事務所では資金繰りの計画のお手伝いもさせていただきます。
初回の相談は無料ですのでお気軽にご連絡ください。
損益分岐点売上高(売上高の最低必要額はいくらか?)
飲食店を経営するにあたって、売上の計画を立てることは重要ですが、では最低限どの程度の売上が必要でしょうか。
会計の言葉で「損益分岐点売上高」というものがあります。「損益分岐点売上高」とは、売上高と費用の額がちょうど等しくなる売上高のことです。
すなわち、この売上高より多ければ黒字、少なければ赤字ということになります。次の公式にあてはめて計算します。
損益分岐点売上高=固定費額÷(1-変動費率)
実際に計算してみましょう。
(例)月額の固定費が30万円、変動費率が70%のお店の場合
損益分岐点売上高=30万円÷(1-70%)=100万円
月額の損益分岐点売上高は100万円となります。
自店の損益分岐点売上高を計算する場合は、月々かかる費用を書き出してみて下さい。
売上高に対して変動するのが変動費、売上に関係なく発生するのが固定費です。
変動費率は、変動費÷売上高で求められます。
- 損益分岐点売上高は、赤字を出さないためのぎりぎりの数値ですので、この数字が営業する上での売上の目標値ではありません。
- あくまでも最低限達成すべき額であるという点に注意してください。
- 自店の損益分岐点について知りたい
- 自店の財務上の問題点がどこにあるのか知りたい
などなどお気軽に当事務所に、ご相談ください。
無料相談実施中ですので、初回相談は無料です。
お気軽にお問合せください。
飲食店における変動費と固定費(変動費と固定費の違い)
飲食店を経営していく場合、さまざまな経費がかかってきますが、大きく分けると「変動費」と「固定費」に分かれてきます。
「変動費」 | 売上の増減によって変わる経費で、材料費や人件費のうちアルバイトなどの変動する給与、光熱費などが該当します。 |
「固定費」 | 売上に関係なくかかる費用で、店舗家賃や人件費のうち社員などの固定給分などが該当します。 |
- 飲食店を経営していくにあたり、この2つの経費をきちんと「観察・分析・改善」していくことが重要となります。
「変動費」については、すぐに増加させることも減少させることもできますが、安易な変更は禁物です。
例えば、アルバイトを減らすことにより、人件費は下がりますが、料理の提供時間の遅れや、サービス力の低下など、自店の魅力=価値を引き下げることにならないかなど、慎重に検討する必要があります。
「固定費」については、基本的に簡単に減少させることはできません。
家賃などが良い例ですが、通常契約時の家賃を継続的に払っているケースが多いと思います。
家賃については引き下げてもらうのが厳しいですが、更新時に交渉してみるのも一つの方法です。
また、「固定費」の増加については慎重に検討しましょう。固定費の安易な引き上げにより採算のとれていた店舗が一転、赤字体質に転換する可能性もあります。
売上の管理と同時に、「固定費」と「変動費」をきちんと「観察・分析・改善」して、利益をアップしましょう。
そのためには1ヵ月~3ヵ月に一度の割合で月次決算・経営分析を行いましょう。
当事務所では月次決算を推奨しています。
当事務所では、無料相談実施中です。
初回相談は無料ですのでお気軽に事務所までお問い合わせください。
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